白は局面を分散化して戦いに活路を見出す
Lizzle_KataGo の操作方法
Lizzle_KataGo で,検討したい局面を次のように表示します。
1)将碁の棋譜を『SGF』形式でパソコンに保存します。
2)『SGF』データをKataGoに読み込みます。
3)検討したい局面を,次のようにして表示します。
下向き矢印キーを押すと1手ずつ,「pagedown」キーを押すと10手ずつ進みます。
4)『勝率グラフ』上に,勝率と目差が表示されます。
5)下図に21手まで進めた局面を示します。
白は,左上から始めて,右辺,下辺に忙しく展開しています。この局面で,KataGo が推奨する黒の手は,右辺にある黒1子を中央へ逃がす手(水色の場所)を示しています。実践の黒「22」(上図の黒い輪)は,右下の強い石から動く手で急ぎませんでした。
上図は,前図の水色の場所に白「23」がきてから,右辺の黒が逃げ出したので,黒は中央へ逃げるのが忙しくなりました。上辺への接続を分断されて,白が「55」(小さい黒丸が付いた白石)と打った局面です。ここで,KataGo が推奨する黒の手は,中央右側にある水色の場所です。ここに打てば,右辺と上辺にある白石を分断することができて,闘いを優位に進めることができました。
上図は,さらに数手進んだ局面です。ここで,KataGo が推奨する黒の手は,中央付近にある水色の場所です。ここは,右辺と中央の黒石をつなぐ要衝点であり,右辺と上辺にある白石を分断する手や,右辺下側の白石を攻める手,中央左側の白石を攻める手などを狙える重要な場所でした。
「次の一手の棋譜並べ」で確かめてみましょう
左側の「次の一手の棋譜並べ」で,「3子局」をクリックし,「2022-05-10 H.Fuku ...」をクリックすると,棋譜の終局図が表示されます。そこで,手数窓 No. に「71」を入力し,「Jump」ボタンを押すと,下図の局面になります。戻りボタン << ,進みボタン >> を使って,この前後の手順を確認してみましょう。
白は要衝点を占めて黒石の分断に成功
白「71」によって,右辺と中央の黒石は分断されることになりました。黒「72」から「96」まで右辺の黒一群は生きを確保しました。
一方,白「97」から「115」まで,右辺の白一群は,中央の白一群とつながりました。
黒は中央左側の白石を取る手を逃した
白「115」の後,黒の手番となったので,中央左側の白石一群を取る手がありました。上図のように,KataGo の推奨手(中央左側の水色)の場所に打てば,捕獲できました。黒「116」が1路ずれたため,白「117」から下へ脱出しました。
逆に白が中央の黒石を取り込んで勝勢になる
左側の「次の一手の棋譜並べ」で手数窓 No. に「133」を入力して「Jump」ボタンを押すとわかるように,白は中央の黒石を取り込んで勝勢になりました。
しかし,この後,白「143」(下図のピンクで囲った石)は敗着になりかねない手でした。下図に見るように,白「145」と切ったとき,KataGo の推奨手(水色)のように黒が伸びれば,黒の1手勝ちでした。白「143」では,先に白「145」の場所に打って,下辺は黒に渡らせるところでした。この伸びる手(水色)は,その後も何回かチャンスがあったにもかかわらず,両対局者は気づかずに終局したため,白に幸いしました。